竹屋陶板浴では月に一度がんの方向けの交流と学習を目的にした「たんぽぽの会」を主催しています。
(よく誤解されるのですが)私たちスタッフが特定の療法や治療を強制することはありません。
なにが合うかは人それぞれです。
ただし選択肢は多いほうがいいと思っています。その為に知見を広げる切っ掛けに少しでもなれば、という学習会です。
さて、今月のテーマは血液検査の見方でした。血液検査の結果から免疫の見方からはじまって今回も深い内容になりました。ほんの一部ですが抜粋したので、ぜひご覧ください。
(司会 竹屋陶板浴スタッフ まりさん)-白血球の分画と免疫の話
まずは基本的な見方です。
WBC 白血球
LY(%) リンパ球MON(%) マクロファージ
NEU(%) 好中球EOS(%) 好酸球BAS(%) 好塩基球
お医者様の中には白血球の多い少ないを抗がん剤の目安のように、免疫が高い低い、だけで使う方もいらっしゃるみたいですが、実はもうすこし深い見方もできるんです。
白血球の中でも役割分担があるんですよー
まずはリンパ球。免疫の主役。異物を記憶して抗体をつくって再び攻められたら排除します。がん細胞を主にやっつけるのも実はリンパ球。
つぎに顆粒球。好中球、好酸球、好塩基球の総称です。怪我をした時に雑菌が入らないようにするのはかれらの役目です。
単球もみてください。単球は最初に異物を排除してくれる頼もしい免疫です。しかも単球が多いのは今から血液が増えていくて目安になる。
血液だけに関わらず、検査の結果は必ずもらってくださいね病院によっては先生が見るだけで渡さないところもありますから。
どんなものでも「先生、資料いただけませんか」といってもらっておくといいですね言えばくれますから。
竹屋陶板浴では自律神経免疫クリニックの永野先生の往診が定期的にあって、分画だけみてくれるのでこれくらいは調べてもいいかもしれませんね。
-免疫と温熱の話
これは東京にあるサーモセルクリニックの先生方が患者さんやスタッフさん10人連れてきてくれて。
それで、入る前に尿検査と血液検査、出た後に血液検査をした表です。
この時に白血球の中のリンパ球が上がっているよという結果です。先生から理想的な上がり方とコメントもいただきました。
さて、この中でリンパ球が上がらない人もいたんです。その人が、当の先生で(笑)
流石に先生なので、陶板浴に入浴している間に自分の脈を調べたりとか、他の方の採血をするのに出たり入ったり。
とにかくリラックスして入れなかった。入浴時間も長かった。
それで、血液検査の数値を測ったら、ひとりだけ下がってしまいました。
どんなに免疫にとって温めることがよくても、リラックスを伴わなかったら数値は上がらないんですね。
それが結果として出ています。
岩盤浴とかサウナの場合は一気に熱を上げるそうすると、温まるけど、冷めるのも早い。
陶板浴はゆるやかでしょじわっと温まるから深部体温もしっかり上がるんです
岩盤浴も湿度が高い。汗を一気にかかせる。
見かけは似ているけど、全然ちがう。
陶板浴でも、入ってみて熱いなーと思ったら我慢しているわけじゃないですか
我慢すると交感神経が優位になって顆粒球が増える。だから免疫も下がってしまうわけです。がんの人は顆粒球よりリンパ球を増やしたいからね。
リラックスは呼吸に現れますね、深呼吸は最初に吐く気持ち良い時は皆同じ。
お風呂もそうですよね。はいったら、「はあぁーーー」と声がでるのと同じです。
陶板浴でも時計に拘らない頑張りすぎると大変です。
あと岩盤浴との違いは熱源がお湯かどうか。電気で温めると、白血球の数は上がりづらいそうですよ
なのでご自宅のお風呂や湯たんぽも良いんですね
食べ物も電子レンジで温めるより蒸したほうが美味しいですよねー
(今回の参考書籍 ナツメ社 体温免疫力 安保徹著 )
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