寒い日が続いてまいりました。温活のご相談でふえてきているのが、睡眠のお話です。
体温と睡眠の関係はご存知の方が多いでしょう。人間は深部体温を下げて眠りに入ります。
ところが手足の末端や首のこりなど冷えがある場合には深部体温が上手く下がらずに眠りの質が落ちてしまうことがあるようです。
そこで今日は睡眠に際して、末端の冷えを解消するおすすめ方法についてお伝えしますね。
1)寝る前にお風呂に入ってリラックス
眠る直前にぬるいお風呂に入って血流を良くしてみましょう。熱いお風呂は交感神経が優位になるので、逆に目が冴えてしまうかも。身体に程よいゆるやかな温めで、副交感神経優位にして、手足の血流を良くしてみてくださいね。
眠りが浅くてーというかたのお話を聞いていると、実は帰宅してもシャワーばかりで湯船にはつからないんです、という方が結構います。
お風呂な手軽にできる温活の基本です。陶板浴などの低温サウナももちろんOKです。1日の疲れを取るためにうまく利用してみてくださいね。
2)睡眠時に足元を温めてみる
手足が冷たいなーと思いながらお布団に入るより、温かい方が眠りの質は上がるものです。手軽に足を温める為におすすめが、シルクの靴下です。
シルクの熱伝導率が低い特徴から、夏は涼しく冬は暖かく感じることができます。体温の変化がある夜でも、シルクの靴下は快適に過ごすことができるわけです。
他にも、湯たんぽなど足元を温める手段はたくさんあります。ぜひ冷えと温めを意識して睡眠力アップしてみてください。
3)呼吸法
自律神経と呼吸の相関はご存知の通りです。呼吸が浅いと交感神経優位になって、呼吸が深いと副交感神経優位になります。そして副交感神経優位だと血流も良くなります。
気が立って眠れないと感じたときに、呼吸法を試してみるのもいいでしょう。
呼吸法と言っても世界中にはたくさんの種類があります。その中でも、近年流行しているのが、ハーバード式の呼吸法でしょうか。
世界中の医療を訪ねて周ったアンドリューワイル先生がインドのヨガの呼吸からヒントを得た呼吸法方です。入眠前のリラックス方法としてずいぶん浸透しました。
1.口をすべめてシューと音を立てて、息を8つ数えながらしながら全て吐く
身体を温めると免疫が上がったり、血流が良くなるというのはだいぶ知られてきました。
昔から日本人はお風呂で温めることが習慣になっている民族なので、知識の裏付けがなくても、「疲れが取れる」という感覚で身体を温める方も多いのでは無いでしょうか。
「疲れが取れる」のは血流が良くなり疲労物質の代謝が上がるからということなのですが、もうひとつ理由があります。
それが今日お話しするヒートショックプロテインの作用です。ヒートショックプロテインを理解することで、健康維持、スポーツのコンディショニングにも役立てることができます。
では専門家の著書を引用しながら説明していきたいと思います。
ヒートショックとヒートショックプロテインは違う意味
本題に入る前に、最近、温泉や一般のサウナの店頭に「ヒートショックにご注意ください」という掲示を見かけるようになりました。ここでいうヒートショックとは、寒い場所から暖かい場所へ、急激な温度差による失神にご注意くださいという意味ですが、今日説明するヒートショックプロテインとは意味が全く異なります。
ヒートショックプロテインとは
「HSP温熱療法」は、細胞を殺すことが目的ではなく熱というストレスを与えて身体を温め、熱ショックタンパク(HeatShokProtein)を増加させ、病気やストレス障害で傷害された細胞の中のタンパク質を修復し、細胞(身体)をストレスに強く元気にすることが目的です。」(引用 ビジネス社 石原結寛 伊藤要子 著 からだを温めるとなぜ病気が治るか)
つまり、身体に熱を与えると、ヒートショックプロテインが傷ついた細胞を修復してしまうのです。これはとても優れものですね。近年では病気の治療や副作用の緩和のために、専門の病院で使われている技術です。
もちろんただ闇雲に温めればいいというわけではありません。温め方にはコツがあるのです。
「ガンの温熱療法」は細胞を殺す43度以上の高い温度が必要ですが、「HSP温熱療法」はヒトで体温38.5度 マウスで41度くらいのマイルドな温度で安全に効果が挙げられますので、「マイルド加温療法と呼んでいます」」(引用 ビジネス社 石原結寛 伊藤要子 著 からだを温めるとなぜ病気が治るか)
熱いお風呂の方が効きそうなイメージですが、ゆるやかに温めることが大切なポイントなのです。
スポーツでは事前にマイルド加温で温めると乳酸値が減ったという報告あります。つまり、ヒートショックプロテインが疲れを取ってくれているわけです。
41度程度のお湯で2〜3週間継続することが大切とのこと、陶板浴のような低温サウナもおすすめです。
マイルドにゆるーく温めて、心も身体もメンテナンスしてみましょう!
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ゆるーく温める(茨城県龍ケ崎市竹屋陶板浴)
こんにちは。今日は長年冷えでお困り方にこそ、お伝えしたい冷え対策のお話しです。
この10年間で、「冷えの対策」は随分と一般的になりました。
お客様とのお話の中でも「私は〇〇で冷え対策をしています」とか「テレビで冷えの話してましたねー」などなど、「冷え」というキーワードが会話の中で、自然に出てくるようになりました。
更に、お店やインターネット上でも、冷え対策グッズ、冷え対策方法を目にすることが多くなりました。
つまりこの10年間でみんな冷えの問題を自覚するようになり、手軽に冷え対策ができる世の中になったということです。
しかし、冷え性でお悩みの方が、この10年で減ったかた云われると、答えは”いいえ”です。むしろ年々冷えでお困りの方は増えている実感があります。
冷え対策は誰にでもできるようになったのに、なぜ冷えは減らないのでしょうか。
日頃、お客様との会話で感じることは、冷えに対して対処はするものの、冷えの原因を解消しようとする方はとても少ないということです。
なぜ人は冷えるのでしょうか。
冷える原因として、「職場の空調が寒くてー」「冷えやすい服装が好きでー」と直接身体を冷やすことが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
しかし、冷えの意識が高まった最近では、膝掛けや湯たんぽを職場で使う方や、冷える前に暖かい服装などで対策される方が増えています。
直接身体を冷やすことに対して、無防備な方は少なくなりました。
では何が冷えを招いているのでしょうか。お客様との会話で気になるのは、とにかく「忙しい」方が多いのです。
「ストレスを受けると交感神経が優位になり、交感神経の末端から乗るアドならリンが分泌されます。副腎皮質からステロイドホルモンが分泌され、血小板が集まって血液が固まるのを促進します。」
「血管が収縮して、血液がドロドロになって流れにくくなり、熱を運べなくなるため、冷えが起こるのです。
つまり冷えの原因のひとつはストレスです」(引用 主婦の友社 川島朗著「無理する自分」をすてれば病気は逃げてゆく)
ストレスとは「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態」のことを指します。
そしてストレス要因(刺激の原因)は
・負荷の大きい仕事や役割(たとえばノルマとか労働時間、仕事量とか)・人間関係・時間の決裁権がない・介護・子育て
などなど、たくさんありますね。みなさんも何かしら身に覚えがあるのではないでしょうか。
ではストレスから逃げ続けることが冷え対策になるのでしょうか。この答えも、実は”いいえ”なのです。
ここからが大切なポイントです。
ストレスは受けるもの(受動 被害者感覚)かという意識からストレスは(究極的には)自分で招いたもの(能動)と視点を変えていくことで一番大切になります。
受動から能動に切り替われば、人生の選択も能動的になります。
能動的に人生を選択し続けられるようになれば、同じ出来事や負荷でもストレスとして感じなくなります。
冷え対策の究極であり、基本中の基本。”生き方”を見直す、根本的な冷え対策をぜひ意識してみてくださいね。
生き方を見直すことは、もちろん簡単ではありません。
お話をお伺いしてお手伝いすることもありますが、ご自身で意識することが、とてもとても大切な一歩です。長年冷えでお困りの方はぜひチャレンジしてみてくださいね。株式会社竹屋陶板浴(産業カウンセラー) 宇野 武
自分の足で歩きます
「身体の温め方」というと、皆さん何を思い浮かべるでしょうか?温泉やサウナ、陶板浴など施設に通うことでしょうか。それともふかふかのセーターやダウンジャケットなど衣服で温めることでしょうか。温め方にはいろいろありますが、今日はその中でも、とてもコストパフォーマンスの高い「湯たんぽ」についてお話ししようと思います。
みなさん、湯たんぽ使っていますか?湯たんぽは、容器の中にお湯を入れて暖を取る古くからある温熱器です。似たような携帯型温熱器だと、・カイロ・電気アンカ・充電式タイプ(最近ではモバイルバッテリーと兼用の物もありますね)などなど、多様性がありますね。
電源やUSBで簡単に温めることができるんだから、わざわざお湯を沸かして、湯たんぽ使わなくてもいいんじゃないという声が聞こえてきそうですね。
しかし今日、ここで声を大にしてお伝えしたいのは、お湯の熱量はすごい!ということです(力説)
1)冷えの解消におすすめ、湯たんぽの熱量の話
専門家の先生の話を引用しましょう。著者の斑目先生はドクターとして、自律神経のバラ ンスを整えることを人の自然治癒力を引き出す治療をされている先生です。
熱の話で言えば、湯たんぽの熱容量は、ほかの暖房器具と比べてもずば抜けて高いのです。標準的な湯たんぽは100度の熱湯を入れて使うと13万カロリーもの熱量量を発生します。電気毛布では1時間あたりわずか4万7000カロリーにしかなりません。(引用 だいわ文庫 斑目建夫著 免疫力アップ!「湯たんぽ」で「冷え性」が治る)
この圧倒的熱量たるや、ですね。しかし数値で比較してもピンとこない方も多いのでしょう。ぜひ実際に電気カーペットや充電式タイプの温熱器具と湯たんぽで比べてみてください。
実際に布団の中に入れて比べてみると温かさはもとより、熱の質の違い、さらには睡眠の質の違いもわかるかもしれません。
自然のお湯ならではの、ぬくぬくと優しく温まる感じこそ、湯たんぽの力を象徴しているように感じますね。
2)寝る時だけじゃない、ここを温めて免疫アップ!
湯たんぽを当てるところは、既にお話ししましたが、お腹、お尻、太ももなど、大きな筋肉があるところです。足先が冷えるからといって足先に湯たんぽを当ていても、なかなか温まりません。(引用 だいわ文庫 斑目建夫著 免疫力アップ!「湯たんぽ」で「冷え性」が治る)
寒い日や足に冷えを感じている時は、ついつい指先を温めてしまいますが、指先よりも太もも・お尻・お腹のほうが全身から温まるので、体温の上がり方が違います。これもぜひ実際にご自身で試してみてください。
ちなみに私が湯たんぽを使うときに注意していることは、湯たんぽの熱と、自分の冷えを感じながら、冷えが解消されたら次の場所へ湯たんぽを移動させることを意識しています。時間ではなく、自分の感覚を大切にすることで、よりリラックスして温めることができますよ。関連記事はこちら
ここ最近、妊活をされている方のご相談を受けることが多くなりました。妊活をされている方で、冷えに悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。「どうすれば冷えを解消できるか」みなさん悩まれているようです。
しかし冷え性の自覚がある方は、実はまだいいのかもしれません。さらにエスカレートすると冷え性の自覚がまったくない、”超冷え性”の方もいらっしゃいます。どんなに自覚がなくても、「超冷え性」の方は足を拝見すると一目瞭然です。冷え性チェックの温度測定をして、数値で冷えが判明すると、みなさんとても驚かれます。
とにかく冷えている方が多いのです。
そこで本稿では妊活をする方に知ってほしい、妊活と冷えのお話です。
なぜ身体を温めること(冷さないこと)が妊活において大切なのでしょうか。今日はそのなかでも、卵子についてのお話しです。
1)卵子はミトコンドリアでできている
「受精に必要な卵子は、細胞のなかでいちばんミトコンドリアが多く、成熟した卵子の細胞には10万個含まれています」(引用:実業之日本社 安保徹のやさしい解体新書)
細胞はエネルギーの作り方で、2種類にわけることができます。糖でエネルギーを生成する「解糖系生命体」、酸素でエネルギーを生成する「ミトコンドリア系生命体」です。
解糖系生命体は冷たいところでも働きます。ミトコンドリア生命体は冷たいところが苦手。つまり、低体温の環境下だと働きが弱くなります。
そのミトコンドリアが最も含まれている細胞こそ、卵子なのです。
「昔から不妊の原因は冷えにあるといわれてきていますが、ミトコンドリアがたくさんある卵子を成熟させるには温かさが必要です。体の中心部で卵子を育てる宿命を持つ女性には、冷えが最大の敵なのです」(引用:実業之日本社 安保徹のやさしい解体新書)
ミトコンドリアが多く含まれている卵子。(ちなみに精子は解糖系が中心なので冷えには非常に強いのです)一般的にミトコンドリア系の細胞が働くためには、深部体温で37.5度以上と言われています。
自然妊娠を目指している方でも、産婦人科を利用して妊娠を目指す方でもミトコンドリアが喜ぶ温かい環境をつくること、つまり冷えを脱却することが卵子を育くむ土台になるわけですね。
茨城県龍ケ崎市 竹屋陶板浴
株式会社竹屋陶板浴 宇野 武(産業カウンセラー・ファスティング指導担当)
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