こんにちは。
3月ですね。少しづつ暖かい日が増えてきたようにも思えます。
店頭にも春らしい花を飾る機会が増えてきました。
昨年から今年にかけては、
忙しなく、季節を感じる余裕がなかった方も多いのではないでしょうか。
どんなときにもちょっとした余裕は大切にしたいですね。
余裕をもって過ごしたいのは
食事の時間ですね。
「ゆっくり、よく噛んで食べましょう」なんて良く言います。
さてさて、
なぜ良く噛むといいのでしょうか。
実は咀嚼はいろいろな、いいことがあるのです。
良く言われているのがダイエットですね
良く噛むことで満腹中枢が刺激されることで
食事の満足感を得やすくなるのは有名な話です。
そして唾液です。
咀嚼して唾液を出すには
免疫的にも非常に有効です。
まずは免疫のおさらいです。
よく免疫というと、
白血球とかリンパ球とか、
血液や細胞の話をイメージされる方が多いのですが、
実は人間の免疫は身体に入る前から活躍しています。
まずは手。
皮膚に常在菌があり脂肪酸でバリアをつくってウィルスから体を守ります。
そして口です。
ここでは唾液が大活躍します。
口と病気の関係について、
口腔内科の専門医の方の著書から引用していきましょう。
「唾液とインフルエンザにどんな関係があるのだ、と思ったあなた。
実はおおありなのです。たとえ、インフルエンザ・ウィルスが喉の粘膜にいたとしても、
それだけでは感染しません。
それは、喉粘膜には糖たんぱくとうバリアーがあるためです。
(中略)
唾液が十分に出ていれば、その殺菌作用で、最近数が減り、感染リスクも減るのです。
また、インフルエンザ・ウィルスは湿ったところが苦手という特徴もあります。」
(引用:知っておきたい口の健康の基礎知識 体の不調は「唾液」を増やして解消する 森 昭)
他にも同著では、唾液の良さと症状との因果関係について書かれていますが、
それらを一言で言い表した良いくだりがありましたので、ご紹介しますね。
養生訓(約300年前の本。健康寿命を伸ばす方法が書かれているそうです)より
「古人曰く、禍は口より出て、病は口より入る」
口を守り、身体を守る、唾液。
まさに身体を守る門番ですね。
さて、咀嚼の回数、姿勢、呼吸、筋肉など
唾液を出すための習慣はいろいろありますが、
実は「冷え」も唾液と関係があるのです。
「冷え性になると、血液循環が悪くなり、唾液は減ります。
しかし、冷え性による脱水症状で唾液が増えることもあります。(中略)
唾液が出ているのに、口の中がネバネガしたり、唇が乾燥したしります。
このような場合は冷えによる脱水の可能性があります。」
(引用:知っておきたい口の健康の基礎知識 体の不調は「唾液」を増やして解消する 森 昭)
というわけで、
過剰な消毒でかえって唾液を出しづらくするよりも、
サラサラの健康な唾液を出す為に、
ぜひぬくぬくと温めてくださいね。
竹屋陶板浴 宇野
本日参考にした本
タイトル:知っておきたい口の健康の基礎知識 体の不調は「唾液」を増やして解消する
著者:森歯科クリニック院長 森 昭