身体を温めると免疫が上がったり、
血流が良くなるというのはだいぶ知られてきました。
昔から日本人はお風呂で温めることが習慣になっている民族なので、
知識の裏付けがなくても、
「疲れが取れる」という感覚で身体を温める方も多いのでは無いでしょうか。
「疲れが取れる」のは血流が良くなり
疲労物質の代謝が上がるからということなのですが、
もうひとつ理由があります。
それが今日お話しするヒートショックプロテインの作用です。
ヒートショックプロテインを理解することで、
健康維持、スポーツのコンディショニングにも役立てることができます。
では専門家の著書を引用しながら説明していきたいと思います。
ヒートショックとヒートショックプロテインは違う意味
本題に入る前に、
最近、温泉や一般のサウナの店頭に
「ヒートショックにご注意ください」という掲示を見かけるようになりました。
ここでいうヒートショックとは、
寒い場所から暖かい場所へ、急激な温度差による失神にご注意くださいという意味ですが、
今日説明するヒートショックプロテインとは意味が全く異なります。
ヒートショックプロテインとは
「HSP温熱療法」は、細胞を殺すことが目的ではなく
熱というストレスを与えて身体を温め、
熱ショックタンパク(HeatShokProtein)を増加させ、
病気やストレス障害で傷害された細胞の中のタンパク質を修復し、
細胞(身体)をストレスに強く元気にすることが目的です。」
(引用 ビジネス社 石原結寛 伊藤要子 著 からだを温めるとなぜ病気が治るか)
つまり、身体に熱を与えると、
ヒートショックプロテインが傷ついた細胞を修復してしまうのです。
これはとても優れものですね。
近年では病気の治療や副作用の緩和のために、
専門の病院で使われている技術です。
もちろんただ闇雲に温めればいいというわけではありません。
温め方にはコツがあるのです。
「ガンの温熱療法」は細胞を殺す43度以上の高い温度が必要ですが、
「HSP温熱療法」はヒトで体温38.5度 マウスで41度くらいのマイルドな温度で
安全に効果が挙げられますので、「マイルド加温療法と呼んでいます」」
(引用 ビジネス社 石原結寛 伊藤要子 著 からだを温めるとなぜ病気が治るか)
熱いお風呂の方が効きそうなイメージですが、
ゆるやかに温めることが大切なポイントなのです。
スポーツでは事前にマイルド加温で温めると
乳酸値が減ったという報告あります。
つまり、ヒートショックプロテインが疲れを取ってくれているわけです。
41度程度のお湯で2〜3週間継続することが大切とのこと、
陶板浴のような低温サウナもおすすめです。
マイルドにゆるーく温めて、
心も身体もメンテナンスしてみましょう!
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