ここ最近、妊活をされている方のご相談を受けることが多くなりました。
妊活をされている方で、冷えに悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。
「どうすれば冷えを解消できるか」
みなさん悩まれているようです。
しかし冷え性の自覚がある方は、
実はまだいいのかもしれません。
さらにエスカレートすると
冷え性の自覚がまったくない、”超冷え性”の方もいらっしゃいます。
どんなに自覚がなくても、
「超冷え性」の方は足を拝見すると一目瞭然です。
冷え性チェックの温度測定をして、数値で冷えが判明すると、
みなさんとても驚かれます。
とにかく冷えている方が多いのです。
そこで本稿では妊活をする方に知ってほしい、
妊活と冷えのお話です。
なぜ身体を温めること(冷さないこと)が妊活において大切なのでしょうか。
今日はそのなかでも、
卵子についてのお話しです。
1)卵子はミトコンドリアでできている
「受精に必要な卵子は、
細胞のなかでいちばんミトコンドリアが多く、
成熟した卵子の細胞には10万個含まれています」
(引用:実業之日本社 安保徹のやさしい解体新書)
細胞はエネルギーの作り方で、
2種類にわけることができます。
糖でエネルギーを生成する「解糖系生命体」、
酸素でエネルギーを生成する「ミトコンドリア系生命体」です。
解糖系生命体は冷たいところでも働きます。
ミトコンドリア生命体は冷たいところが苦手。
つまり、低体温の環境下だと働きが弱くなります。
そのミトコンドリアが最も含まれている細胞こそ、
卵子なのです。
「昔から不妊の原因は冷えにあるといわれてきていますが、
ミトコンドリアがたくさんある卵子を
成熟させるには温かさが必要です。
体の中心部で卵子を育てる宿命を持つ女性には、
冷えが最大の敵なのです」
(引用:実業之日本社 安保徹のやさしい解体新書)
ミトコンドリアが多く含まれている卵子。
(ちなみに精子は解糖系が中心なので冷えには非常に強いのです)
一般的にミトコンドリア系の細胞が働くためには、
深部体温で37.5度以上と言われています。
自然妊娠を目指している方でも、
産婦人科を利用して妊娠を目指す方でも
ミトコンドリアが喜ぶ温かい環境をつくること、
つまり冷えを脱却することが卵子を育くむ土台になるわけですね。

株式会社竹屋陶板浴 宇野 武(産業カウンセラー・ファスティング指導担当)
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